2017年9月20日水曜日

多用途支援艦 すおう AMS4302 お盆帰省その2 2017/09/02



お盆帰省3日目


地元の同級生と室蘭港のスワンフェスタ2017へ


と、思っていたら…


港には他用途支援艦「すおう」AMS4302が。


一般公開中との事で早速見学してみよう



平成14年9月起工、16年3月就役。排水量980トン・全長65m・最大幅12m

軸馬力5000馬力・速力15ノット・ディーゼル機関2基・乗員47名

主要装備品:艦艇曳航装置・自走式水上標的2隻・12.7mm機関銃

自衛艦の名称は、天象、気象、山岳、河川、名所、旧跡、島、半島などから名付けられており

すおうは瀬戸内海の周防灘(すおうなだ)から命名されたのだとか

主な任務は日本周辺海域における防衛と

海上交通の保護や災害時の救援活動

防災訓練・爆発性危険物の処理

艦船の曳航(船や荷物を引いて航行)など

多種多様の任務遂行に携わっているとの事

下から見たデッキクレーン

梯子を登って横から

右隣には曳航ウインチ表示器

左舷デッキを進む

自走式水上標的。更に船首の方へ進むと

操舵室が。自衛官さんに「座ってもいいよ!」と促され座って計器を撮影

椅子の前には舵制御装置、舵モーター、舵角表示、面舵/取り舵の切り替え

操縦桿、エアホーンや自動/手動の切り替え

椅子の左には速力指示器

その横にはバウスラスター制御器「バウ(船首)スラスター(横方向の推力を得る機構)」

その後ろには航海灯制御板

操舵室を見回すと他にも様々なモニターが

こちらはレーダーコンソール。目標探知/追尾/距離測定・夜間の見張りに

こちらは電子海図表示装置

操舵室を出て右舷デッキへ。自衛官さんが居たのでお話をうかがう。
曰く「魚雷撤収は結構難しい」との事

艦内に戻る。UTCS(標的管制装置)。自走式水上標的の管制装置でOSはLinux

自走式水上標的に搭載したカメラの映像を記録/弾着点の解析を行ったり、
艦橋にある紙海図を管制画面に表示できるとの事

こちらは監視制御室。モニタには速力・機械室温度・海水温度・CPP(可変ピッチプロペラ)翼角/油圧力・バウスラスタ翼角等が表示され

制御板には主軸回転数・回転計・指示計等の文字が見て取れる


こちらは応急監視制御板。図入りでわかりやすいザイン。
自衛官さんがブザーテストボタンを押させてくれるも

艦内に鳴り響くブザー音にびっくり…!

こちらは多目的表示装置。モニタには電源系統の表示と

手前には危急停止ボタン・自動起動待機設定・ベル停止ボタン

その真後ろには給電板。
監視制御室を出ると神棚が。海上自衛隊の艦船には縁のある神社のお札を納めた神棚があり、

それぞれの艦名をつけ「○○(艦名)神社」と呼ぶのが慣例なのだそうな。

これにて「すおう」の見学は終了! おまけの航路標識。燈浮標(とうふひょう)